「1日くらいの遅れ、大丈夫でしょ?」は危険な思い込み
カードローンを利用していると、仕事の都合やうっかり忘れで返済が遅れてしまうこともあるかもしれません。
しかし、「少しぐらい遅れても大丈夫でしょ?」という軽い気持ちは要注意です。
カードローンの返済遅延は、信用情報に傷がついたり、法的なリスクが発生したり、生活全体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、返済を遅れた場合に起きることを時系列でわかりやすく説明し、リスクを未然に防ぐための対策も紹介します。
返済遅れがもたらす影響とは?
返済の遅延がどのような事態を招くのか、段階ごとに見ていきましょう。
ステップ1:返済日当日を過ぎた段階(〜1日遅れ)
📍何が起きる?
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多くのカードローン会社では「延滞」としてすぐにカウントされる
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アプリやメールで「ご返済の確認が取れておりません」といった通知が届く
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延滞利息(通常の利率より高い)が発生し始める
⚠️注意点
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たとえ1日でも「返済遅れ」として記録される
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この時点で「信用情報」にはまだ影響しない
ステップ2:数日〜1週間の遅れ
📍何が起きる?
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担当部署から電話やSMSで連絡が入る
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「いつお支払い可能か?」といった確認が行われる
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延滞利息が日割りでどんどん加算される
⚠️注意点
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この時点で「要注意顧客」とマークされることも
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2〜3度以上遅れると、社内審査での評価が大きく下がる
ステップ3:61日または3ヶ月以上の延滞
📍何が起きる?
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信用情報機関(CIC、JICCなど)に「異動情報(金融事故)」として登録される
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所謂「ブラックリスト入り」とされ、今後5年間はカードローンやクレジットカードの審査に大きな影響
⚠️信用情報の傷は簡単に消えない
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過去の延滞歴は、金融機関に5年間保存される
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携帯の分割払い、住宅ローン、自動車ローンなども通らなくなる可能性がある
ステップ4:長期滞納による法的措置
📍何が起きる?
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催告書(内容証明郵便)や督促状が自宅に届く
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信用保証会社による代位弁済(保証会社があなたの代わりに支払い、あなたに請求が来る)
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最終的には訴訟、給与差し押さえの可能性も
⚠️家族や職場に知られるリスクが一気に高まる
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裁判や差し押さえになると、郵便物や手続きが避けられなくなり、周囲にバレる可能性が高まる
返済が遅れそうなときの正しい対処法
✅ 事前に「連絡」する
最も重要なのは、「返済できない」とわかった時点で、必ずカードローン会社に連絡することです。
誠実に事情を話せば、一時的な返済猶予や分割返済の提案をしてもらえる場合があります。
✅ 無理に借りて返そうとしない
新たなカードローンで返済資金を作ろうとすると、「多重債務」の悪循環に陥る可能性が高くなります。
✅ 債務整理や相談窓口を活用
数ヶ月以上返済できない状況が続きそうな場合は、弁護士・司法書士への相談や債務整理の検討も視野に入れましょう。
「延滞=即ブラック」ではないが…油断禁物!
1日〜2日の遅れでは信用情報に記録されることはありませんが、金融機関の「社内スコア」には残るとされています。
また、同じカードローン会社で延滞を繰り返すと、将来的に増額や再契約ができなくなるリスクも。
返済を忘れないための工夫
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返済日をスマホカレンダーに登録
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自動引き落とし設定
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返済日前に通知が来るアプリを活用
「うっかり」は誰にでもありますが、システムで予防すればかなりリスクは下げられます。
まとめ:返済遅れの影響は“軽くない”からこそ事前対策を
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1日の遅れでも利息発生&信用低下の要因に
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61日以上の延滞は「ブラックリスト入り」のリスク
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返済困難なときは、早めに相談・リスケ交渉を
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長期化する前に「法的対応」や「債務整理」も視野に
カードローンは便利な反面、返済ルールを守る責任が伴います。
万が一に備えて、正しい知識と対応力を持っておくことが、長く安心して使うコツです。