“信用情報”って何?なぜカードローンに関係あるの?
カードローンの審査や利用において、よく出てくるのが「信用情報」という言葉。聞いたことはあるけれど、実際にはどんなものか、どう関係するのか知らない方も多いのではないでしょうか。
実は、カードローンを利用すると、その情報が信用情報機関に登録され、今後のローンやクレジットカードの審査に影響する可能性があります。
本記事では、「信用情報とは何か」「カードローン利用がどう影響するのか」「信用情報を守るにはどうすればよいのか」を詳しく解説します。
信用情報とは?──あなたの“お金の履歴書”
信用情報とは、個人の「お金の取引履歴」を記録した情報です。ローンやクレジットカード、携帯電話の分割払いなど、後払い契約に関する履歴が記録されます。
具体的には以下のような内容が記録されます:
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契約日、借入金額、返済回数、残高
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月々の返済状況(正常/延滞)
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利用中のローンやクレジットカード
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過去の支払い遅延や債務整理の履歴
この情報は、CIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(日本信用情報機構)などの「信用情報機関」が管理しており、金融機関はローンやカードの審査の際にこれを参照します。
カードローンと信用情報の関係性
カードローンの申し込み・契約・利用・返済は、すべて信用情報として記録されます。つまり、カードローンを使うということは、「信用情報に履歴を残す」行為でもあるのです。
主に記録されるタイミング:
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申し込み時:信用情報機関に「どこに申し込んだか」が記録される
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契約時:契約内容(限度額、金利、返済方式など)が登録される
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利用時:借入残高や利用履歴が反映される
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返済時:遅延の有無や残高変動が記録される
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完済時:契約終了の情報が記録される(解約後も一定期間残る)
信用情報に悪影響を及ぼすケースとは?
カードローン自体は悪ではありません。正しく使って、きちんと返済していれば信用力の向上につながります。しかし、以下のような使い方は信用情報に悪影響を与える原因となります。
① 延滞(支払い遅れ)
カードローンの返済期日に1日でも遅れると、「延滞」として記録されます。61日以上の延滞は「異動情報(いわゆるブラックリスト)」として扱われ、ローンやクレジットカードの審査に通らなくなることがあります。
② 多重申込み
短期間に複数社へカードローンの申し込みを行うと、「この人は急にお金に困っている」と判断され、審査に通りにくくなります。申込み情報も信用情報に6ヶ月間記録されます。
③ 契約情報の放置
使っていないカードローンを契約したままにしておくと、「使っていないが借りられる状態が続いている」と見なされ、他の審査でネックになることがあります。
信用情報を良好に保つための行動習慣
信用情報は“お金の信用スコア”とも言える存在です。以下のような行動を心がけることで、信用情報を健全に保つことができます。
1. 返済期日は厳守する
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支払日を忘れないようにリマインダーや自動引き落としを設定
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万が一払えないときは、事前に金融機関へ連絡を
2. 不要なローンは解約する
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使っていないカードローンは完済後に解約手続きを
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保有契約数が多すぎるとマイナス評価に
3. 短期間に複数申込をしない
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同時申込は2社までが目安
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否決されたら2〜3ヶ月空けて再申請するのがベター
4. 信用情報を定期的に確認する
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CICやJICCで「開示請求」を行えば、自分の信用情報を確認可能(手数料500円〜)
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不正な記録や心当たりのない履歴がある場合は、訂正申請もできる
信用情報にキズがつくとどうなるのか?
信用情報に延滞や債務整理などの「異動情報」が記録されると、以下のような支障が出る可能性があります。
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クレジットカードの新規発行ができない
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自動車ローンや住宅ローンの審査に通らない
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携帯の分割払い審査にも影響(最近では格安スマホでも信用情報が参照される)
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一部の就職・転職時にも信用情報がチェックされることがある(金融業界など)
このように、「お金を返す」「借りすぎない」といった基本的な行動が、将来の選択肢にまで影響するのです。
まとめ:信用情報は「お金を借りる以上に大事」な資産
カードローンの利用は、信用情報にしっかりと記録されます。それは「貸す側にとって安心材料」であると同時に、「利用者が責任をもって返済しているかどうか」の指標でもあります。
信用情報は、目に見えないけれど非常に大切な「資産」と言っても過言ではありません。日常的な返済をきちんと行うだけで、信用力は積み上がっていきます。
「借りるときより、返すときが大事」
この意識を持つことが、信用情報を守り、将来に備える第一歩となります。