契約前に「確認しておけばよかった…」とならないために
カードローンは、急な出費や資金不足を助けてくれる便利なサービスです。しかし、「契約後に思っていたのと違った」「返済が思いのほか大変だった」と後悔する人も少なくありません。
その理由は、事前の確認不足。
金利、返済方法、手数料、利用限度額…
これらの基本的なポイントをしっかりチェックしていれば、契約後のトラブルや不安を防ぐことができます。
今回は、カードローン契約前に必ず確認しておきたい7つのチェックポイントを丁寧に解説します。
チェック①:金利(実質年率)の確認は必須
金利は、借りたお金に対して支払う利息の割合です。カードローンの場合、「年利3.0%〜18.0%」といった“幅”が表示されていることが多いですが、実際に適用される金利は審査結果によって決まります。
特に借入額が少額(50万円以下)の場合、多くの人が**上限金利(15%〜18%程度)**で契約することになります。
確認ポイント:
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「最低金利」ではなく「自分に適用される金利」
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年利が高いと、返済総額が大きくなる
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他社との比較も大切
チェック②:返済方式の仕組みと返済額の目安
返済方法には主に次の3つがあります:
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元利均等返済:毎月一定額を返済。利息と元本の割合が変動。
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元金均等返済:元金は毎回一定、利息は徐々に減少。
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残高スライド方式:残高に応じて月の返済額が変動。
返済額が少なく見える場合でも、利息が多く含まれていると元金がなかなか減らず、完済までに時間がかかってしまうケースもあります。
確認ポイント:
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返済額は「月いくら」になるか
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何年で完済できるかシミュレーションする
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余裕のある返済計画を立てること
チェック③:利用限度額と増額の条件
契約時に設定される「利用限度額」は、審査により決まります。希望額より低く設定されることもあるため、希望額と実際の貸付上限を必ず確認しましょう。
また、返済実績を積むことで「増額申請」ができる場合もあります。ただし、増額にも再審査があるため、必ず通るとは限りません。
確認ポイント:
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希望額で借りられるとは限らない
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初回は低めに設定される傾向がある
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増額申請には「信用」が必要
チェック④:手数料・諸費用の有無
カードローンは金利だけでなく、さまざまな手数料が発生する場合があります。
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ATM利用手数料(110円〜220円/回)
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振込手数料(銀行振込型の借入の場合)
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繰上返済・一括返済手数料(無料のところも多い)
確認ポイント:
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手数料が無料の提携ATMはあるか?
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月の返済以外に追加コストがかかるか?
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借入・返済の利便性も合わせて検討
チェック⑤:在籍確認の方法と対応策
多くのカードローンでは、勤務先に電話をかけて「本当にその会社に勤めているか」を確認する「在籍確認」があります。これは審査の一環で、金融機関側が返済能力をチェックするためのものです。
会社に借金のことがバレたくないという人も多いですが、基本的に在籍確認は個人名で行われるため、ローン申込であることは知られません。
確認ポイント:
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在籍確認のタイミングを事前に聞く
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「在籍確認なし」の商品は存在するが稀
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応対可能な時間帯を伝えておくとスムーズ
チェック⑥:返済日の設定と変更の可否
カードローンには「毎月の返済日」が設定されます。金融機関によっては「5日、15日、25日」など複数日から選べることもあり、給料日後に設定しておくと安心です。
万が一、口座残高不足で引き落としができなかった場合、遅延損害金や信用情報への記録が発生する可能性があります。
確認ポイント:
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返済日は柔軟に選べるか?
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支払日を忘れないためのアラート設定も有効
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支払いが難しい月の対応策(延長・繰り延べ等)
チェック⑦:信用情報への影響と将来のローンへの関係
カードローンを契約すると、信用情報機関にその情報が記録されます。
それ自体は悪いことではありませんが、複数のローンを同時に保有していたり、延滞履歴があると、住宅ローン・自動車ローンなど将来の借入に影響を及ぼす可能性があります。
確認ポイント:
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借入状況は信用情報に記録される
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延滞や多重申込はマイナス評価
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利用後も「履歴を残す意識」を持つ
まとめ:契約前の準備が、借入後の安心をつくる
カードローンは手軽に借りられる反面、「気軽に借りてしまったことで返済に苦労する」というケースが後を絶ちません。だからこそ、契約前の確認が重要です。
金利や返済方式の理解、手数料の把握、信用情報の管理。
これらを意識するだけで、借入後の後悔を減らすことができ、計画的な利用につながります。
「借りたお金は自分の将来に跳ね返ってくる」という意識を持ち、安心して使えるカードローン選びをしていきましょう。