「クレカでいいじゃん」と思っていませんか?
「カードローンって、クレジットカードのキャッシングと何が違うの?」
「今あるクレカでお金を借りられるのに、わざわざローンを使う意味ってあるの?」
このような疑問を持つ方は多く、混同して使っているケースもよく見受けられます。
結論から言うと、クレジットカードとカードローンは似ているようで“役割と設計思想”がまったく異なる金融商品です。
この記事では、両者の違いをわかりやすく整理し、どんなシーンで使い分けるべきかをご紹介します。
クレジットカードとカードローンの基本的な違い
項目 | クレジットカード | カードローン |
---|---|---|
主な目的 | 商品購入・サービス決済 | 現金の借入 |
借入方法 | 買い物のついで(ショッピング枠)+キャッシング | 専用ATMや口座振込で借入 |
利用限度額 | 総合枠の中でショッピング+キャッシング | 借入専用の限度額(50万〜500万円が一般的) |
返済方式 | 翌月一括またはリボ払い | 分割リボ、期日指定返済など柔軟なプラン |
審査の基準 | 総合的な信用力(返済・遅延・利用歴など) | 安定した収入、職業、借入状況などが重視される |
金利 | ショッピング:0%/キャッシング:15〜18%前後 | 4〜18%前後と、限度額により差がある |
【具体的な違い①】目的の明確さ
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クレジットカード:「商品・サービスを買うための手段」
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カードローン:「お金そのものを借りるための手段」
つまり、**クレカは“支払いツール”であり、カードローンは“資金調達ツール”**です。
クレカのキャッシング枠も現金化は可能ですが、限度額が小さく、用途も限定されます。
【具体的な違い②】返済プランの自由度
カードローンは、月々の返済金額や回数などを柔軟に選べる「返済設計の自由度」が魅力です。
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クレジットカード:翌月一括 or リボのみ(リボは手数料が高くなりやすい)
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カードローン:返済額を自由に設定可能(月3,000円〜OKのケースも)
特にまとまった借入をしたいときや、計画的に返済していきたい人にはカードローンの方が管理しやすいと言えるでしょう。
【具体的な違い③】借入限度額と審査のポイント
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クレカ:ショッピング+キャッシングを含めた合計限度額(例:50万円のうちキャッシング10万円)
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カードローン:借入専用で、50万〜500万円まで設定可能(高額借入に向いている)
また、審査においても違いがあります。
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クレジットカード:過去の利用歴や信用スコア重視(学生でも作れる)
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カードローン:勤務先・年収・勤続年数などがより重視される
安定した職業や年収がある人ほど、カードローンの審査に通りやすく、限度額も高く設定されます。
【具体的な違い④】金利の差と利便性
両者とも金利は高めですが、利用限度額や条件によって違いがあります。
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クレジットカードのキャッシング金利は基本的に15〜18%前後
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カードローンは4〜18%の範囲で、借入額が多いほど金利が下がる傾向にある
また、借入や返済のしやすさという点では、専用アプリや提携ATMが豊富なカードローンのほうが利便性が高いケースが多いです。
どっちを選ぶべき?シーン別の使い分けガイド
シーン | おすすめ |
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急な出費に3万円だけ借りたい | クレカ(キャッシング) |
10万円以上を分割で返済したい | カードローン |
海外旅行や買い物で使いたい | クレカ(ショッピング枠) |
手持ちがないけど現金が今すぐ必要 | カードローン(即日融資可) |
日常的な支払いでポイントも貯めたい | クレカ |
「少額で即時対応 → クレカ」
「まとまった資金を計画的に → カードローン」
というのが基本的な使い分けです。
まとめ:それぞれの特徴を理解して使い分けよう
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クレジットカードは「買い物向けの支払いツール」
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カードローンは「現金を必要とするときの借入専用ツール」
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目的・金額・返済方法に応じて使い分けるのが賢い選択
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どちらも借入であることを忘れず、無理のない利用を心がける
「なんとなく」ではなく、目的と状況に応じて最適な選択をすることが、後悔のない資金管理に繋がります。